戦争イメージ

トランプ大統領は、来月12日シンガポールで開催を予定していた米朝首脳会談を中止しました。

 

これは、ペンス米副大統領が北朝鮮の段階的非核化を否定するリビア方式の採用を示唆したことに対して、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が、ペンス米副大統領を愚か者と強く非難したことを受けての措置のようです。

 

さらに崔善姫外務次官は、米国が北朝鮮に対し核兵器の放棄を一方的に主張した場合、会談への参加を再考するだろうと発言していました。

 

トランプ大統領は、このような状況で米朝首脳会談を開催時しても北朝鮮の完全な核放棄という結果は得られないと判断したようです。

 

過去に北朝鮮が、段階的非核化で経済制裁の緩和や経済援助を受けながらも核兵器の放棄には至らなかった苦い経緯があり、トランプ大統領が同じような失敗は繰り返さないという強い決意から、米朝首脳会談を中止を決定したようです。

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リビア方式の採用は金正恩の核放棄を確認するための試金石であった。

金正恩氏が、4月に行われた文在寅大統領との南北首脳会談で「非核化」の宣言がされたのですが、金正恩氏の本気度というか実効性を疑問視する向きもありました。

 

ただ、世論としては今回の「非核化」の宣言は、今までの非核化と違い、世界平和に向けての大きな前進であるとし歓迎されていました。

 

それに対して、トランプ大統領は、金正恩氏の「非核化」の宣言がどの程度の決意のもとにされたものか本気度はどの程度の物であるかを試すためにリビア方式の採用を事前にペンス米副大統領をして発表させたようです。

 

その結果として、金正恩氏の本心を北朝鮮の崔善姫外務次官を通してですが知ることになります。

 

崔善姫外務次官は、核の段階的な放棄については応じるが、アメリカが一方的に核の放棄を主張するならば会談には応じられないとして、ペンス米副大統領を強く非難しています。

これは、北朝鮮が過去3回にわたってアメリカの期待を裏切ってきた状況と同じことで全く実効性に欠けるものでした。

 

トランプ大統領は、この結果に失望し北朝鮮に最後通牒を渡す結果になりました。

リビア方式とは?

リビア方式とは、2003年にブッシュ大統領がリビアのカダフィ政権に行った核開発を即時にしかも無条件に放棄させた方法です。

 

アメリカは、リビアの核施設の全てを自由に査察し、核関連の全てを押収できる権限を得ています。

この結果、わずか4ヵ月という短い間でリビアの核の開発を根底から強制的に放棄させています。

トランプ大統領が米朝首脳会談を中止した理由は?

金正恩氏の非核化宣言に対しての信頼性が得られなかったことが一番の原因ですが、その他にも以下のような北朝鮮の不誠実な態度にアメリカが不信感を持ったことも原因のようです。

北朝鮮の不誠実な態度1

米朝首脳会談の事前準備として行われる予定だった事前会談を北朝鮮が無断欠席し、事前はおろか事後にも何の連絡もなかったこと。

北朝鮮の不誠実な態度2

北朝鮮の米韓合同軍事演習に対する抗議と、南北閣僚級会談を突然中止したこと。

北朝鮮の不誠実な態度3

北朝鮮が核実験場の廃棄への国際監視団の立ち会いを認めず、記者団のみ立会を認めたこと。

そのため、核実験場の廃棄が有効であったかどうか不明としています。

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米朝首脳会談を中止を受けて北朝鮮の反応は?

25日朝鮮中央通信は金桂冠(キムゲグァン)第1外務次官の声明を報じています。

極めて遺憾だと言わざるを得ないとした上で、北朝鮮としては問題解決のため、いつ、いかなる形ででも直接会談する意向があることを改めて米側に伝える

これもまたアメリカと主張と全く折り合いそうもないようですね。

私見として

南北首脳会談から一挙に盛り上がっていた平和ムードが、今回の米朝首脳会談の中止を受けて一挙に冷え込んでしまいました。

 

それどころか、以前にも増して戦争への危機感が強まり、私たち日本人にとっても身の危険を感じさせる出来事でした。

 

しかし、救いは最後通牒とも言えるものですが、トランプ大統領が「会談に対する考えが変われば、ためらわずに連絡してほしい」伝えていることです。

 

でも、これも時間の問題で、いつまでもトランプ大統領が待ってくれると期待するのは無理な事です。

 

ただ、私としては戦争だけは避けてもらいたいと思いますが、今の私たちにはどうすることも出来ない問題だけに成り行きに注目して行くしかないですでね。