ネット通販大手3社というとご存じの通り、アマゾンジャパン・楽天・ヤフーですが、その売り上げは3社合計で6兆7000億円(2017年)だそうです。
一方全国百貨店の売上高は6兆円となる見通しで、ネット通販が初めて百貨店総売り上げを上回るということです。
ネット通販の伸びは、前年度の13%アップに対して、百貨店の方は良く見ても前年並みということです。
この傾向は、これからも続くものと思われます。
今更という感はありますが、百貨店の凋落の原因をあげてみたいと思います。
百貨店の凋落の原因は?
価格が高い
百貨店は、定価販売のため価格で勝負出来ません。今時定価で買う人はいないし、経済的にも余裕がある人は、いません。
品揃えが少ない
リアル店舗の百貨店は、売り場面積の関係でネット通販に品揃えに勝てるわけがなく、中途半端な品揃えになってしまいます。
出かける楽しみがない
百貨店に行くのに時間もお金もかかる。何か百貨店に行って楽しいことがなければ、ネット通販に勝つのは無理だと思います。わざわざ百貨店へ行って買いたいものが無いとなれば、時間とお金の無駄遣いになってしまいます。
百貨店が生き延びるためには
百貨店は、このままいけば近い将来なくなる運命にあると思います。
品揃えや価格でネット通販に勝とうとしても無理があります。
やはり一番大事なのは、百貨店へ行って良かったとか楽しかったと言えるような場所にしなければいけないと思います。
そのためには、ネットでだけでは完結出来ない商品を揃えること。例えば冠婚葬祭に関するものとか、こういったものは対面していろいろなアドバイスが必要不可欠だと思います。
このような直接対面しないと販売できないような商品を取り揃えてることが必要だと思います。
リアル店舗の強みを生かすこと。ネット通販では、モニターに映る商品を視覚だけに頼り購入しますが、届いた商品が自分の思ったイメージと違って後悔することがあります。
でもリアル店舗の百貨店では、そんな心配はありません。消費者の満足度はネット通販よりも高いはずです。
ただ、消費者に百貨店に足を運んでもらうため、百貨店へ来て楽しかったと思えるような工夫が必要です。
まとめ
百貨店の凋落は、今までの販売方法が、時代の流れに取り残されたことの証明でもあります。
この状態が続けば百貨店は近い将来なくなると思います。
百貨店が生き延びことができるかどうかは、業界関係者の創造性にかかっていると思います。