第64代横綱の曙太郎が現在入院中であることを9月28日に放送された「今夜解禁!ザ・因縁」で知り大変驚きました。
あまりテレビでは見かけなくなった曙ですが、格闘家として頑張っているとばかり思っていました。
まさか入院しているとは、、、。
何が曙の身に起きたのでしょうか?
曙の病名や現在の症状は
曙の体に異変が生じたのは、昨年の4月だそうです。
当日も格闘家としてプロレス団体DDTで福岡の大牟田で行われた試合に出場した後、ホテルに帰ってから胸に激しい痛みを感じたようです。
何でも数日前から胸に痛みが走ることがあったようですが、ついに限界に来たのかもしれません。
翌日病院に出かけたところ、何と病院で心臓が停止してしまったということです。
幸いと言って良いのか分かりませんが、病院であったことから直ちに心臓蘇生のためのマッサージやAEDによる電気ショックにより何とか一命は取り留めました。
もし、これがホテルでの出来事でしたら誰にも気付かれることなく最悪の事態になったかもしれません。
ただ、医師たちの懸命な心臓蘇生の措置のお陰で心臓は動き出したのですが、その間の37分間心臓は停止していたようです。
曙の病名は、急性心不全と診断されましたが、これには色々な原因が考えられるようで、何か異変があったら一刻も早く病院で診察してもらうことだそうです。
年のせいで疲れているだけだとか最近仕事が忙しくてストレスが溜まっているだけだなどと勝手に思わないことです。
突然心臓が止まってそのままなくなってしまうケースも多いようです。
最近では、俳優の大杉漣さんが急性心不全で亡くなっています。
曙の症状は、37分間も心臓が止まったことにより脳に十分な血液が供給されなかったことで、脳が大きなダメージを受けたようです。
そのため、記憶喪失や運動機能障害などが見られます。
家族の顔も分からず喋る事もできず、また一人で立ち上がる事はもちろん、手を自由に動かすことも出来ない状況です。
しかし、懸命なリハビリを続けていて特殊な歩行器を使ってわずかに歩く程度は出来るようです。
でも歩行器を付けたり車イスに乗ったりすることは一人ではできず、とても日常生活に戻れるような段階ではないようです。
格闘技家としての再起は絶望的
曙は心臓停止による脳のダメージから記憶障害や運動機能障害を発症してしまいました。
これは、格闘家としての再起は絶望的と思います。
ただ、日常生活が送れるようになれば、リハビリは成功だと言えるのではないでしょうか。
そこまでなるにしても大変な努力が必要だと思います。
将来の希望が見えた瞬間
「今夜解禁!ザ・因縁」の番組で曙の姿を見た時、大変なショックを受けました。
それは、話すことも出来ずカメラを向けられても目には精気もなくどんよりと曇っていたからです。
番組の後半で角界時代のライバルであった若乃花が曙に面会することになりました。
現役時代は、お互いライバル視して口も利かないほどの険悪の仲だったようです。
もちろん、人間的にお互いが嫌いであるということではなく、厳しい勝負の中で生きている二人の考えから来たものでそれは仕方がなかったことだと思います。
そんな若乃花が曙の病室を訪れた時、曙の目に明らかに精気がみなぎるのが分かりました。
曙は、若乃花を覚えていました。
自分の息子さえ分からなかった彼が、若乃花を覚えていたのです。
それに嬉しそうに若乃花と喋り出しました。
このシーンは、感動的でした。
私も不覚にも泣いてしまいました。
曙は、常々奥さんに自分が角界で頑張れたのは、若乃花や貴乃花がいたからだと話していたそうです。
やはり、2人の関係は敵対すると言うより良きライバル同士だったんだと思います。
きっと曙のことですからリハビリを頑張って日常性格を送れるまで回復できるものと思います。
最後に
あの強かった曙は現在一人で歩くことも出来ません。
体重も210キロから70キロも減って足は骨が浮き出るほど細くなっています。
見ていて気の毒に思える程の不自由な体に成ってしまいましたが、徐々にではありますが生きる気力を垣間見ることが出来ました。
若乃花とも元気になって一緒に飲みに行こうと約束をしていました。
現役時代は、口も利かなかったという2人ですが、きっとこの約束は実現できると思います。
曙だったら辛いリハビリに打ち勝つことが出来ると信じています。
また、そうなって欲しいものですね。
今度曙について書く時は、嬉しい情報で書きたいと思います。